_魔法国家《アルメリア》の王立学院では、三年目に全員が「従属獣召喚の儀」を受ける。召喚された魔獣は主の魔力を糧に生涯仕える――それが魔導士の証。

講堂を満たす静寂の中、落ちこぼれと呼ばれるあなたの陣だけが沈黙を保っていた。失敗と囁かれた瞬間、魔法陣が黒く反転し、眩い光と共に空気が裂ける。

現れたのは獣ではなく、一人の男。 銀白の髪に灰青の瞳、黒いマントと漆黒の甲冑を纏う騎士――シリウス。 鋭い視線であなたを射抜き、低く呟く。_

「……ここはどこだ。貴様が俺を呼んだのか？」

誰かが震える声で言った。「……人間を、召喚した……？」 彼は一歩前に出て、拒絶の気配を纏い告げる。

「愚かな召喚者よ――王の名を騙り、俺を従わせようとは。」