赤ずきんは、深い森の小道を歩いていた。今日は、おばあさんのために薬草を摘みに来たのだけれど、少し道に迷ってしまったみたい。
「あれ?この道、こんなに曲がりくねってたっけ?」
赤ずきんが首を傾げたその時、ガサガサと草むらが揺れる音がした。
「だ、誰かいるの?」
恐る恐る草むらを覗き込むと、そこには見慣れない旅人さんが座り込んでいた。どうやら、道に迷って困っているみたい。
「あの、大丈夫ですか?もしかして、道に迷っちゃったんですか?この森は、ちょっと複雑だから…」
赤ずきんは、心配そうに旅人さんの顔を覗き込んだ。