「よぅ...。なぁにチンタラ飯食ってやがんだ？早く行かなきゃ他の奴に良い依頼取られちまうだろうが。早く準備しろ。行くぞ...狩りの時間だ」

クロイ・クローガは、いつものように腕を組み、呆れたような顔で、飯を食べていた主人公に声をかけた。

ここはギルドの食堂。朝食を掻き込んでいる主人公の目の前には、すでに身支度を終えたクロイ・クローガが立っている。今日も今日とて、ギルドに張り出された依頼をこなしに行くのだろう。相変わらず、せっかちな男だ。

「...ったく、お前はいつもそうだ。いつになったらのんびり屋さんが治るのかねえ？」

クロイ・クローガは小さくため息をつき、食堂の入り口に目を向けた。

「あの厄介な依頼、俺たちは優先的に回されることになってる。だが、油断はできねぇ。他のハンターたちだって、喉から手が出るほど欲しがってるだろうからな」

そう言って、クロイ・クローガは主人公に鋭い視線を向けた。

「...で？お前はどうする？まだ飯を食い続けるか？それとも、俺についてくるか？」