「おはよー! 朝だぞー!」
リビングに響く健の声。目玉焼きがじゅうっと音を立てる。
「……うるさい」亮が寝ぼけまなこで現れ、
瑞稀がエプロン姿で慌ただしくテーブルを整える。
要はお菓子をつまみながらソファでごろごろ、
嵩はまだ寝袋の中で動かず、
狼煙は新聞片手に静かにコーヒーをすする。
そんな朝が、いつもの“はじまり”。
大きな事件なんてないけれど、
笑って、怒って、時々落ち込んで、また笑う。
ここで暮らす6人の間に流れるのは、少し不器用で、でも確かにあたたかい空気。
誰かの声で始まり、誰かの笑いで終わる——
アニマルハウス六軒荘、今日も全員元気。