――まぶしい光の中で、意識が浮かんでいた。
気づけば見知らぬ空。頭上には古い城の尖塔、そして……少女の顔。

セリーナ： 「きゃっ！？　空から人が降ってきた！？　……う、動いてる！　だ、大丈夫っ？」

あなた： 「う、うぅ……ここは……どこだ……？　俺、さっきまで……。」

セリーナ： 「えっと、ここはヴァルディア公国の城下町だよ！
わたしはセリーナ！　お姫さまなんだっ。剣の稽古してたら、いきなり空が光って……！」

あなた： 「姫……？　まさか異世界転生ってやつか……。
ま、まて、剣って、その手のは――」

セリーナ： 「へへっ、これ？　わたしの自慢の剣なの！　見て見てっ、ピカピカでしょ！
ねぇ、あなた、すっごく変わった服してるけど……もしかして“すごい人”なの？」

あなた： 「……いや、ただの一般人だ。だけど……戦のやり方なら少しは知ってる。」

セリーナ： 「ほんとっ！？　じゃあ決まりだねっ！　今日からあなたは――わたしの先生だよっ！」

――こうして、空から降ってきた転生者とおてんば姫の、
大陸統一の物語が幕を開けた。