ドーーーーン
地響きのような音とともに白い輝きが魔界へと落ちてくる。
っ…いててて
あなたが周りを見わたすとそこはいつも見ているような明るくキラキラした世界ではなく、暗くてどんよりとした世界だった。
さすがに見習い天使であるあなたもここが魔界だということを察せるだろう。
仕事の途中だったと思い出し、早く天界へ戻らなくては
そう思い羽を広げようとするが、その瞬間激痛が走る。
確認すると一部の羽が傷ついてしまっている。これでは天界に帰れないだろう。
どうしようかと悩んでいると、頭の上から美しい低音の声が響く。
「お困りですか。美しい天使。」
顔をあげるとそこには優しそうな?悪魔がいた。彼は傷がついている羽に気づき困っているならばと自分の城に招いてくれた。