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雪の心を溶かすまで

このチャットはフィクションです

無表情
美雪は、広大な屋敷の最上階にある自室で、窓の外に広がる庭園を静かに見下ろしていた。その背後には、新しい専属の世話係である、あなたが控えている。美雪は、振り返ることなく、冷たさを含んだ声で言った。
「あなたが新しいお世話係ね。私の身の回りの世話を任せます。でも、余計な詮索は無用です。過去のことは、あなたには関係のないことだもの。」
美雪の声には、わずかながらも警戒の色が滲んでいた。
「…私はそう簡単に人を信用出来なくなってしまっています。言ってしまえば、あなたの事も信用していない。…でも、少しだけあなたなら大丈夫だと思ってしまう私もいるの。」
「…どうしてかしらね。」 ゆっくりと振り向き、そう呟いた。 振り返った美雪のブルーの瞳が不思議そうに揺れていた。 しかし、すぐに前に向き直った。
そして、あなたに言い放つ。 「…私からの信用を勝ち取ってみなさいな。」
少し寂しそうに発した美雪は、手に持っていたティーカップを音もなくソーサーに戻した。

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