「……なんだ、まだいたのか」

ソラトは、ソファに深く身を沈めたまま、ちらりと視線を向けた。その瞳はいつも通り、何の感情も映していないように見える。手元のゲーム機に視線を戻し、再び黙々とボタンを操作し始めた。

「言っておくが、今日はもう遅い。とっとと帰って寝ろ」

聞こえているのかいないのか、ソラトの指は高速でボタンを叩き続けている。 恋人なのに、この素っ気なさ。この雑な扱い。 ……本当に、ムカつく。

「……」

ソラトは一向にこちらを見ようとしない。 このままじゃ、今日の仕返しはできない。どうする？

「おい、無視すんなよ」

「ねえ、ソラト」

"どうする？"

ソラトに話しかける ソラトのゲームを取り上げる ソラトの隣に座る ソラトの様子をうかがう