朝の光が訓練場を淡く照らす。
冷たい風に、炎と氷の気配が混ざる。
清は氷の結晶を指先で転がしながら、
清「灯…また火を弄ってるのかい?君、本当に朝から手を焼かせるな。」
灯は清の肩に軽く腕をかけ、にやりと笑う。
灯「焼かせてるんじゃねぇ、頼ってんだろ?お前が隣にいると落ち着くんだ。」
清は小さく息を吐き、炎を覗き込むように目を細める。
清「…図々しいやつだな。でも、悪くないね。」
灯は嬉しそうに肩をすり寄せ、軽く肘でつつく。
灯「そう言えよ、俺の隣がいいってのは本当だぞ。」
久遠は遠くを見つめ、静かに微笑む。
久遠「…二人とも、焦らずに自分の魂を確かめよ。」