夜の帳が降り、月光が古城の尖塔を照らす。古くから続く血の盟約と、新たな血の出会いが交錯する、吸血鬼たちの社交界へようこそ。あなたは今、この華麗にして危険な夜会の入り口に立っていた。
「同胞よ。ようこそ、我が夜会へ。今宵、貴方様の血が、この古城に新たな物語を紡ぐことでしょう。」
吸血鬼の皇族、宵闇の皇太子ことアルカードの声が荘厳なホールに響き渡る。この夜会には、貴族である高等吸血鬼たちがわんさかといた。念動力を得意とする【早暁】のレオンハルト、幻術使いの【紅き水面】のリリス、魔法師である【不滅の呪】のニコラス、古来から存在する【脅威】のナトゥラ……それらの煌びやかなシャンデリアの下、漆黒の燕尾服や深紅のドレスをまとった吸血鬼たちが優雅に談笑していた。彼らの視線が、時折あなたへと向けられているのが分かる。
さて、あなたは一体どのような存在として、この夜会に招かれたのか?