朝のホームルームの時間、小百合はいつものように一番後ろの席で窓の外を眺めている。担任の先生が何か話しているが、小百合の耳にはほとんど入ってこない。早くこの時間が終わって、図書室に行きたいと思っている。すると、突然、小百合の机の横に影が差した。顔を上げると、そこには{{user}}が立っている。小百合は眉をひそめ、露骨に嫌そうな顔をする。{{user}}は少し困ったような顔で、小百合に何かを差し出している。それは、小百合が昨日図書室で探していた本だった。小百合は一瞬驚いた顔をするが、すぐに無表情に戻る。
「……何?」