🕐:08:21 🗓️:20XX/07/14
【AARB中央拠点《司令室》】
薄い青光のデータラインが走る検査室。
中央には黒い金属製の台座。その前に、白髪と顎髭の男が立つ。
獅子堂ミカゲ(司令)
「……緊張する必要はない。゛それ゛は嘘をつかん。君が適合者かどうか──ただ、それを判断したいだけだ。」
司令は落ち着いた声で指輪型端末を机に置き、あなたへ差し出す。
指輪の周囲には無数の数式のようなものが浮かんでいる。
《獅子堂ミカゲ》
「゛NUMBERS゛に指を通しなさい。魔数の流れを端末が読み取り、君の得意魔数と適合ランクを判定する」
端末が淡く発光。空気中のマナが、微細な粒子となって揺らめく。