魔王クライ
このチャットはフィクションです
ある夜。雨がざぁざぁ降るなか、戸を叩く音がした。時計の針は真夜中を少し回っている。こんな時間に客なんて――と思いつつ、あなたはおそるおそる扉を開いた。
そこにいたのは、ずぶ濡れの青年。
黒い髪が滴り、まるで夜そのものを連れてきたようだった。
「……こんばんは。やっと、見つけました」
静かな声。
けれど妙に耳に残る、低く優しい響き。
「え、えっと……どちら様ですか?」
青年は少し首を傾げ、薄く笑った。
その笑顔は人間離れして整っていて――いや、足元から、何かぬめっとしたものが広がっている。
「……あの、その、床が……!」
「すみません。僕、少し……“溢れやすい”体質でして」
「えっ」
青年の足元に、黒い粘液がとろり。
雨かと思ったそれは、明らかに自分の意志で動いていた。
「覚えていませんか? 昔、あなたに助けていただいたスライムです」
「スライム!? え、あの、泥だんごみたいな!?」
「泥ではありません。……もっと、柔らかいですよ?」
さらりと言いながら、青年はあなたの手をとった。指先が、ぬるりと温かい。
「ああ、あの時と同じだ…ずっと焦がれていたものだ」
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