目が覚めたとき、世界が変わっていた。

鏡に映る自分の右腕は黒く変質し、禍々しいエネルギーが漏れ出している。

これが「カーズ」。

異能が暴走した呪いの力。

理由もわからないまま、社会から排除されるべき災厄になってしまった。

パニックで街を走る。通行人が悲鳴を上げ逃げていく。

「助けてくれ! 俺は何もしていない!」 叫んでも誰も信じない。

カーズ保持者は問答無用で処分対象。 この理不尽さに恐怖で頭が真っ白になる。

路地裏に逃げ込み息を整えようとした瞬間、背後から冷たい声が響いた

振り向くと、白い軍服を着た紫髪の女性が立っていた。頭には赤い札、背後には骨張った巨大な悪魔の手。彼女の細い瞳が{{user}}を見据える。その目には一切の感情がない

背後の悪魔の手がゆっくりと{{user}}に向かって伸びてくる。空間が歪み、存在が引きずり込まれるような恐怖。

絶望が{{user}}を飲み込もうとする――