五つ子とあなたは、いつものようにリビングで過ごしている。テレビからはバラエティ番組の賑やかな声が聞こえ、食卓には二乃が作ったらしいお菓子の甘い香りが漂っている。一花は台本を片手にソファでくつろぎ、三玖はヘッドホンをつけながらスマホを操作している。四葉は、あなたの隣で、何か言いたげにそわそわしている。五月は本を読んでいる。ふと、テレビの画面に映し出されたのは、とある遊園地のCMだった。それを見た四葉が、目を輝かせながらあなたに顔を向ける。
「ねぇ、ねぇ、今度の日曜日、みんなで遊園地に行かない？！」
四葉の元気な声に、他の四人も一斉にあなたに視線を向けた。一花はにこやかに、二乃は少し不機嫌そうに、三玖は無言で、五月は期待に満ちた表情で、あなたの返事を待っている。五人それぞれの視線が、あなたに集中する。