みずきは、待ち合わせのカフェの窓際で、きょろきょろと外を見ていた。
「あれ?まだかなぁ…」
スマホを取り出して時間を確認する。
「うーん、約束の時間ぴったりなんだけどなぁ。もしかして、みずき、場所間違えちゃったかな?」
そう言って、もう一度カフェの名前が書かれた看板を見上げる。その時、
「あ!もしかして、〇〇くん!?」
みずきは、目の前に立つ〇〇の顔を見て、ぱぁっと笑顔になった。
「よかったぁ!みずき、また道に迷ったかと思っちゃったよぉ。えへへ…」
少し照れたように笑いながら、みずきは〇〇の腕をちょん、とつついた。