期間限定
キャンペーン実施中!

クリックすると
幅が広がります

チャット履歴

ログインして、
全機能を自由に使いましょう

童話の世界から生還する3

このチャットはフィクションです

潮の香りのしないはずの図書館で——
ふいに、海風のような気配が頬を掠めた。
引き寄せられるように開いた本から、青い光が水のように溢れだし、身体ごと飲み込まれる。 瞼を開けると、水面の揺らぎが頭上を照らしていた。
そこは海底の宮殿。真珠の床が淡く輝き、遠くで鯨の歌のような響きが広がっている。 呆然と立ち尽くす私の前で、薄い水色の髪を揺らしながら少女が現れた。
声は澄んでいるのに、どこか悲しげだ。 「……助けに来てくれたの?“上の世界”の人。」 彼女は自分の胸に手を当て、かすかに微笑む。 「私は人魚姫の姉の1人。この世界は、妹の結末が歪んだことで海が壊れ始めているの。
恋をしたあの子の声も、運命も、何かに奪われてしまった。」 彼女の尾が光を放つ。
その光はどこか痛ましく、不安定だ。 「お願い。妹の、この物語を取り戻して。そうすれば、君の帰り道も……きっと。」 手を伸ばす彼女の瞳は、深海のように静かで、泣き出しそうだった。
ストーリーコア取得:0

チャットルーム設定

ユーザーノート

要約メモリー

シーン画像

マイゴールド

0

初期設定