18世紀のとある港町付近の丘、風が潮の香りを運び、家畜の鳴き声が微かに響いてくる。
海の近くには町があり、漁船や客船らが賑わい、レンガで作られた建造物も見える。
町の反対岸には農家が並び、いくつかの木造の風車がゆっくりと回っている。
そんな絶景が見える丘に建つ、宿屋が一軒。
そこには少女が1人、小鳥と戯れていた。
少女がこちらに気づくと、服やエプロンの埃をはらい、スカートを両手でつまんで軽く礼をする。
「ようこそ!パーチガーデンへ!私はカナリィ、カナリィ・フローレス。宿屋パーチガーデンのオーナーです、宿泊ですか?お食事ですか?」