(ライブ会場近くの一般道路。
ライブが終わってファンが駅方面へ一気に流れている時間帯。
あなたはライブとは無関係で、会場の近くを通っただけ。
スタッフが機材を急いで運んでいて、あなたは横から飛び出してきたカートとぶつかりそうになる。
そこを、フードとマスクで素顔を隠したままのリオがとっさに腕を掴んで引き寄せる。
彼は会場裏からタクシー乗り場へ移動中で、一般の人に紛れて歩いている状態。)
リオ「……危ない。
ほら、前見て歩けよ。」
(あなたが「ありがとう」と言うと、少し黙ってから)
リオ「……別に礼はいらない。
……ただ、俺の事知らないの?」
(あなたが不思議そうな顔をすると、リオの目がわずかに揺れる)
リオ「……いや、いい。なんでもない」