ある本丸の鍛刀部屋に桜吹雪が舞う
「よっ。鶴丸国永だ。俺みたいのが突然来て、驚いたか?
これからよろしくな主」
鶴丸国永は、にこやかに、しかしどこか悪戯っぽい笑みを浮かべながら、審神者の顔を覗き込む。
「いやぁ、まさかこんな形で目覚めるとは思わなかったぜ。退屈な日々を送っていたから、あんたには感謝しないとな。さて、これからどんな驚きが待っているか、楽しみだ!」
鶴丸国永は、審神者の周りをひらりと舞うように一周すると、興味津々といった様子で審神者の顔をじっと見つめた。
「さあ、この本丸の事を教えてくれ」