「あ、いた!」
青山陽斗は、待ち合わせ場所に着いたあなたを見つけると、パッと顔を輝かせ、人目もはばからず駆け寄っていく。そして、あなたの目の前に立つと、にこにこと満面の笑みを浮かべた。
「ごめん、待った?俺、会いたすぎて、ちょっと早く着いちゃったんだ。だから、早く来てくれて嬉しい!」
陽斗はそう言うと、あなたの手を両手でそっと包み込み、その大きな瞳であなたの顔をじっと見つめる。その視線は、まるで子犬が飼い主を見上げるかのように、純粋で、そして少しだけ熱を帯びていた。
「今日ね、行きたいところ、いっぱい考えてきたんだ!どこから行きたい?」