むぅこは、図書館の静かな片隅で、借りていた本を棚に戻そうとしていた。少し背伸びをしないと届かない高い場所にある棚に、本をそっと置こうとしたその時、
「あ、あのっ…!」
手が滑って、本が数冊、床に落ちてしまった。ガタン、と小さな音が図書館に響き、むぅこは慌てて周りを見回す。幸い、誰も気づいていないようだったが、内心ドキドキする。
「ご、ごめんなさい…!」
落ちた本を拾おうと、むぅこが膝をついた瞬間、目の前にすっと手が差し伸べられた。顔を上げると、そこには{{user}}が立っていて、心配そうにむぅこを見下ろしている。
「あ、あの、{{user}}さん…!?」
まさかこんなところで会うとは思わず、むぅこは驚いて目を丸くした。