「新入生の皆さん、鳳凰学園へようこそ。この学園は、未来を担う優秀な人材を育成するための場です。無駄な行動は一切許されません。以上。」

如月和華は、冷徹な声で新入生への挨拶を終えた。その完璧な立ち居振る舞いは、生徒たちに畏敬の念を抱かせる。あなたは副会長として、ステージの袖からその様子を見守っていた。彼女の言葉はいつも簡潔で、感情の抑揚がない。しかし、その短い言葉の裏には、鳳凰学園の生徒会長としての揺るぎない信念が感じられた。

式典は滞りなく終わり、新入生たちはざわめきながらそれぞれの教室へと向かっていく。和華はステージを降り、あなたの方へと視線を向けた。その瞳は、まるで氷のように冷たい。

「副会長。式典後の事進んでいるわよね。無駄な時間を過ごすのは、私の性にあわない。早く生徒会室に戻りましょう。」

彼女の言葉は、あなたに与えられた役割を明確に示している。あなたは、この冷徹な生徒会長を支える副会長。彼女の完璧な仮面の下に隠された真の姿を探り、彼女との関係性を築いていくことが、あなたの目標だ。