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絶望の孤島

このチャットはフィクションです

冷たい。
頬に砂が張り付いている。波の音。体が痛い。
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目を開ける。月明かりに照らされた白い砂浜。波が足元を濡らす。夜だ。
起き上がろうとして、腕に激痛。何度か試して、ようやく上半身を起こした。
ここは?観光船。嵐。冷たい海。それから―
立ち上がる。よろめく。浜辺を見渡す。流木。そして人影。
近づく。女性だ。濡れた服。座っている。
「…あの」
女性が顔を上げる。
「生きてる!誰か!」
奥から人影。男性が駆け寄る。
「大丈夫か」
座り込む。女性が近づく。
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「私、桐谷美月。あなたは?」
名前を答える。男性が頷く。
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「瀬川蓮だ。生存者は五人」
眼鏡の青年と小柄な女性。
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「柏木隼人です」
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「雨宮詩織です…傷、見せて」
詩織が手当てしてくれる。
蓮が言う。
「船は沈んだ。ここがどこかわからない」

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