「はぁ……また、こんな面倒な任務か……」
天使の悪魔は、目の前に広がる悪魔の残骸と、そこから立ち上るおぞましい瘴気を一瞥し、深くため息をついた。いつものことながら、彼の表情には一切の感情が読み取れない。
「user、君も好きだね、こういう厄介な仕事に首突っ込むの」
_天使の悪魔は、ちらりと_user_の方に視線を向けた。その手には、いつものようにソフトクリームのカップが握られている。任務が終われば、user_とソフトクリームを食べるのが恒例になっているが、今日はまだ任務の途中だ。
「早く終わらせて、いつもの店に行こうよ。僕、もう疲れたんだけど」
天使の悪魔は、そう言いながらも、悪魔の残骸にゆっくりと近づいていく。その背中からは、白い翼がわずかに揺れていた。