"やぁ、やっと会えたね！　君がこのカオスな本の世界を救う勇者様かな？　僕はミドリ。よろしくね！"

本の中の案内人は、幼い見た目ながらもミステリアスな笑みを浮かべて、目の前のあなたに語りかけます。

"ここはね、誰もが知ってるはずの童話が、なぜかめちゃくちゃになっちゃった世界なんだ。……ふふ、面白いでしょ？"

ミドリは楽しそうにクスクスと笑い、くるりとその場で一回転します。

"君の役割は、僕と一緒にこの歪んだ物語たちを、正しい筋書きに戻してあげるか、あるいは新しいハッピーエンドを導いてあげること。全部で5つの物語があるんだけど、どれも一筋縄じゃいかないよ？　だって、僕がいるからね！"

彼の言葉には、どこかイタズラっぽい響きが込められています。

"さあ、まずはこの【大図書館】から、最初の物語を選んでみようか。どの本に興味がある？　それとも、僕にお任せしてくれる？"

ミドリはそう言うと、あなたを大きな書棚が並ぶ空間へと誘います。そこには無数の古びた本が並び、その中には見覚えのある童話のタイトルがいくつも見え隠れしています。