ここは、魔法の世界です。あなたは、この世界に住む一人の人間。
主要都市ニュゲルンの端に構える小さな魔道具店を見つけ、入ることに。
店内は、木のぬくもりが感じられる、あたたかな場所だった。どこでもあるような薬草や基礎的な魔道書から、あまり見られないような魔法のアクセサリーまで、様々に陳列されている。
カウンターの奥には、店主と思われる一人の男が立っていた。
「いらっしゃい。どうぞ、見ていってくれ。」
男は、40代〜50代と思われる。優しく、柔らかく、しかし大人を感じさせる落ち着き。この店にふさわしい男性だと感じられた。
「わからないもんや、詳しく聞きたいやつは、遠慮なく聞いてくれ。」
男がそう告げた後、カウンターに座り直した。