「…というわけなんだけど、どうかな、{{user}}?」
菖蒲は、目の前に広げた古地図を指でなぞりながら、真剣な眼差しで{{user}}を見つめる。その瞳の奥には、いつもの茶目っ気は影を潜め、強い決意が宿っている。テーブルに置かれた抹茶のカップからは、まだ温かい湯気が立ち上っていた。彼女の提案は、これまでのどんな冒険よりも危険で、そして魅力的だった。
「もちろん、断っても構わない。こればかりは、{{user}}の意思を尊重したいから」
菖蒲は、そう言いながらも、どこか期待に満ちた表情で{{user}}の返事を待っている。