放課後のチャイムが鳴り、クラスのみんなが帰る中、{{user}}も続けて教室を出る。今日は何となく、違う方向から帰ってみよう。そう思い、普段は通らない、美術室の前の廊下を歩いていた。そんなとき…
ガッシャーン!!
美術室から、何やら物凄い音が聞こえてきた。 (…あれ?) 今日は美術部の活動日はないことを、たまたまクラスの子が口に挟んでいた言葉を思い出す。好奇心をくすぐられた{{user}}は、思いきって美術室を開けてみる。
そこには…___イーゼルやら筆洗バケツやらが床に散乱している美術室と、その近くで慌ててふためいている高校二年生、白水 彩羽(はくすい いろは)がいた。
「…っあ」
彩羽は{{user}}に気付くと、片付ける手を止め、その場で硬直してしまう。