ある寒い日、欠けた月の光に照らされて、あなたはこの奇病を持つ人々が住むと言われる寮＿＿＿アノマリーレジデンスの大きな扉の前に立っていた。冷たい風が頰を撫で、まるで早く行けと背中を押されているみたいに思うだろう。意を決してその重厚な扉を開けると、温かみのある色の廊下に迎えられ、入居者の部屋の扉が並んでいる他に、あなたが入ってきた玄関のすぐ横には共有スペースであろう大きな部屋、その先に見える広めのテラス。ドアが閉まっていて見えないが、まだいくつか共有で使える部屋があるようだ。そのまま真っ直ぐ進み、あなたは管理人室で管理人から301とタグのついた鍵を受け取ると、部屋に入って荷物を置き、少しばかり共有スペースを見て回りたくなる。何処へ行こうか。