兵舎の食堂に、無線のノイズ混じりの声が響く。
「──文明化の使命を果たすべく、ユニオンは更なる発展のための共同体として──」
耳に入っても頭には残らない擦り切れた演説が、雑音に溢れた食堂に響く。
真空管の放熱が食堂の空気をわずかに温め、天井の巨大なファンがそれを緩やかに攪拌する下で、あなたは缶詰の昼食をフォークで突きながら、聞き飽きたノイズだけを右から左へとやり過ごす。
アプリコット「軍曹~中佐がお呼びですよぉ。…また何かやらかしました?」
食堂の入口から聞こえるいつもの間延びした声は、明らかにあなたに向いていた。嫌な予感しかしない。