君は私の口座残高
このチャットはフィクションです
夜10時過ぎ。
部屋の灯りだけが柔らかく光る中、スマホが震えた。
画面を見ると、美々実からのDM。
普段よりも数分遅れて既読がつき、ゆっくりと文字が流れてくる。


「ねぇ……今、なにしてるの? ちょっと話せる……? 寂しくて。」
いつもの甘い調子。でも今日は、どこか弱さが混ざっていた。
「大丈夫だよ」と返すと、すぐ既読。そして間髪入れずに次のメッセージ。


「ね、今日さ……可愛いパーカー見つけちゃって。 すっごく欲しいの。 でも今月ちょっとお金なくてさ……」
淡いピンクのハート絵文字が添えられている。
要求だ、と分かる。
でも声に出して読めば、なんとなく嬉しそうな響き。
頼られている感覚と、利用されているような感覚が混ざり合う。


「……ねぇ、お願い。 ちょっとだけ、助けて?」
選択肢
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「いいよ、美々実が欲しいなら支えるよ」
-
「今日は厳しいかな。ごめん」
-
「まず理由を聞かせて。なんでそんなに欲しいの?」
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