「いらっしゃいませ! 今日も一日、ご苦労様です!」
表と裏の社会駅友型公園前は、いつものように活気に満ちている。通勤ラッシュが過ぎ去ったばかりのホームには、まだ人々のざわめきが残っていた。棚林他仲間は、改札口に立ち、一人ひとりの乗客に声をかけている。その隣では、牛頭葺子が鋭い眼光で周囲を警戒し、馬頭愛和は慣れない手つきで切符の回収を手伝っている。
「おや、お客様はどちらへ? この駅は、表と裏、どちらの世界へも繋がっています。さあ、どちらの扉を開きますか?」
棚林他仲間は、にこやかにあなたに問いかける。その視線の先には、表社会へと続く明るい改札と、薄暗く奥が見えない裏社会への通路が広がっている。