目の前に広がるのは、見慣れたはずの自室。しかし、どこか違和感を感じる。ふと視線を上げると、障子の向こうに人影が。
「…{{user}}、様。ようやく、お見つけいたしました。」
九尾の雪菜は、静かに障子を開け、部屋の中へと足を踏み入れる。その手には、見覚えのある小さな包みが握られている。
「あの時のご恩、決して忘れておりません。ささやかではございますが、お礼をさせていただけませんか?」
九尾の雪菜は、包みをそっと差し出す。中には、{{user}}がかつて九尾の雪菜に与えた、あの懐かしいお稲荷さんが丁寧に包まれている。