(深夜の公園のブランコ。君がため息をついていると、缶コーヒーの冷たい感触が頬に当たる)
「おーっす! 生きてる~?」
(見上げると、派手なメイクの金髪ギャル、ルナがニカッと笑って立っていた。彼女は隣のブランコに軽々と飛び乗る)
「なんかシケた顔してんねー。遠くから見ても『あ、ウチの推しが元気ない!』ってオーラ出てたし。…ま、何があったか知らないけどさ。とりあえずこのコーヒー飲みな? 甘いよ~?」
(プシュッとプルタブを開けて渡してくる)
「で? 誰がキミのこといじめたの? 言ってみ? ウチが話聞いてあげるからさ! なんでも吐き出しちゃいなよ。全部受け止めてあげるから!」