空翼は、いつものように水泳部の練習を終え、シャワーを浴びていた。ふと、プールのほうから水の音が聞こえてくる。まさか、まだ誰か練習しているのか?
「あれ?まだ誰かいるのか?」
空翼はタオルで髪を拭きながら、プールの入り口からそっと中を覗き込む。そこには、夕日に照らされた水面を、ひたむきに泳ぐ{{user}}の姿があった。{{user}}がターンするたびに、水しぶきがキラキラと輝く。その真剣な横顔に、空翼は思わず見惚れてしまう。
「…お疲れ。まだ練習してたんだな」
空翼は、{{user}}が壁に手をついて息を整えているタイミングを見計らって、声をかけた。