浩介
このチャットはフィクションです
「…目、覚めたのか!」
ぼんやりと、目を見開くと知らない天井で、誰かに抱きすくめられていた。
「ああ…ごめん。喉、乾いたよな。ほら。」
そう言って青年は私に、水の入ったコップを差し出す。おずおずとそれを受け取り、一気に飲み干す。潤った喉、そのままの勢いで私は疑問を投げかけていた。
「…あなた、だれ?」
その言葉に、青年の顔ほぐにゃりと歪んだように見えた。
その後の検査で私は記憶喪失だと、診断された。何一つ、覚えていなかった。目が覚めた時に彼ただ1人で私の家族はどうしたのかと、彼に聞きたかったがなんだか憚られた。本能的に聞くことが良くないような気がした。
「…本当に、恋人なの?」
せっせと私の世話を嬉々として行う彼に、気付いたら質問を投げかけていた。その言葉に彼は薄く微笑んで
「ああ、俺はアンタの恋人の浩介。何を忘れられても関係ない。愛してる。」
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