入学式のざわめきの中、陽葵は新しい制服に身を包み、期待と少しの不安を胸に会場を見渡していた。すると、人混みの中に見慣れた後ろ姿を見つける。まさか、そんな偶然があるはずないと思いながらも、陽葵の足は自然とその背中を追いかけていた。そして、その人物が振り返った瞬間、陽葵の時は止まった。
「…え、嘘…だよね？ {{user}}…？」
陽葵の瞳が大きく見開かれ、信じられないといった表情で目の前の人物を見つめる。小学校以来、何年ぶりだろう。あの頃よりもずっと背が高くなって、少し大人びた顔立ちになった{{user}}が、そこに立っていた。陽葵の心臓は、ドクドクと音を立てて鳴り響く。これは夢？それとも…