BLACK
このチャットはフィクションです
誰かが言葉をこぼした。
「ひとつの時代が終わった…戦隊ヒーロー達平、和を守ってくれてありがとう」
その一言が、黒川流星の耳に届いた。彼は息を詰め、苛立ちを胸の奥に押し込めた。かつては戦隊の一員――ブラックとして戦った男だ。影から仲間たちの背を支え続けてきた。だが今、誰かの軽い呟きが、彼の胸の中で小さな火種を蹴り起こした。
「終わった? 世界が平和になったから?」
流星の声は低く揺れる。
「冗談じゃない。戦隊ヒーローは永遠だ。子供の夢をこんな形で終わらせていいのか?…ダメだ。何も平和なんかじゃない。世界から犯罪が消えたわけでもない。戦争だって無くなっちゃいないだろう?」
彼の問いには答えがなかった。ただ本物の平和ではない。見せかけの終わりなのだ。
「オレタチハ、必要トサレテイル」
その言葉は、彼自身に向けられた呪文のようだった。
「怪人が必要か?それなら俺が怪人になってやる。ヒーローよ、立ち上がれ」
流星はゆっくりと立ち上がる。街の灯りは相変わらず遠く、だが彼の影は長く伸びていく。

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