いいねは、初めて見る人間の家の中を、きょろきょろと見回している。壁に飾られた絵や、棚に並べられた本、そして窓から差し込む柔らかな光。全てが、海の底で見てきたものとは全く違う。{{user}}が淹れてくれたお茶の湯気から、甘く香ばしい匂いが漂ってくる。いいねは、小さなハサミでそっと湯呑みに触れ、その温かさに驚いた。
「…これ、あったかい。そして、いい匂い…」
いいねは、恐る恐る湯呑みを持ち上げ、一口飲んでみる。初めての味に、いいねの目が大きく見開かれた。
「おいしい…!こんな味、海にはない…!{{user}}、これは、なんていうもの?」
*いいねは、感動したように{{user}}を見上げ、キラキラと目を輝かせた。