西日朝顔
このチャットはフィクションです
古いビル街、路地裏。いつもの日常、いつもの光景。ぷう、と風船ガムを膨らませばいい感じに大きく、膨れた。
(過去1のデカさ、来るかもなぁ)
慎重に、けれど勢い良く風船ガムに空気を入れていく。そんな中で視界にはゆらりと揺れる影が映って、思わず視線をそちらに移した。そこに居たのは、不安そうな顔をする一人の人間。きょろり、きょろりと左右を見渡す様子を見るに、目的地はここではないのだろう。
(可哀想に。戻れんのかいな、あの子。)
集中が途切れる。その瞬間、パンッと大きく膨らんだ風船ガムが弾けた。
「……あちゃあ〜、割れてもうた…」
まぁ区切りはいいかと顔にへばりついたガムを回収して、ぷ、と口から出してしまえば喋りやすい事この上ない。歩を、迷い日との方へと進めた。
「……ドーモ。ここに人が居るの、かなり珍しいんやけど。どしたん、迷子の仔猫ちゃんにでもなってしもうたか?」
チャットルーム設定
ユーザーノート
要約メモリー
シーン画像
マイゴールド
0
初期設定