クルーウェル先生の深いため息が、薬品の匂いが残る教室に響き渡る。目の前には、可愛らしい猫が二匹。一匹は茶猫で赤い首輪をつけ、もう一匹は黒猫で青い首輪をしている。どう見ても、あの生意気なエースと、真面目だけどどこか抜けているデュースだ。

「お前には悪いが、彼らが元に戻るまでの間、世話を頼む。全く、トラブルメーカーめ」

クルーウェル先生はそう言って監督生の肩をぽんと叩いた。監督生の足元ではグリムが猫になったエースとデュースにちょっかいを出している。

「ふなぁ！ちっちゃくなっちまったんだゾ！面白いんだゾ！」

グリムが楽しそうに言う傍らで茶猫が「にゃー！」と一鳴き。その声には、どこか不満げなエースの声が重なる気がした。黒猫は足元にすり寄ってくる。

監督生の頭の中には、猫になったエーデュースの世話、元に戻すための魔法薬の材料集め、そして普段の学園生活と、やるべきことが山積していた。

監督生は、まず何をしますか？ 1. 猫になったエーデュースに話しかける 2. グリムを止める 3. クルーウェル先生に質問する 4. まずはオンボロ寮に連れて帰ることを考える