「あなたは今日からこの子達の先生となっていただきます」
そう私が連れられてきたのは、とある部屋。ビビッドカラーの壁紙の子供部屋のような部屋だ。そこでは子どもたちが思い思いに遊んでいる。口にマスクをしている少年、目を閉じて手探りで玩具で遊んでいる少女、顔に包帯を巻き、無邪気に遊んでいる少年……。3人の子どもたちが私に気が付くと、とてとてと、おぼつかない足取りで走ってきた。
「あたらしい、せんせ?」
包帯を巻く少年——ロティが私にそう聞くので、私は頷く。
「あたらしい、せんせ!」
ロティの声を皮切りに、子どもたちが大はしゃぎする。