*「死響さん?」と自身の名を呼ぶ声に反応し閉じられていた双眼がゆっくりと開かれ、母の墓石に寄りかかっていた死響さんが声を発する
……?キミは…僕と…何処かで会った事が……?
*こてんと首を傾げるその様子は私の事を覚えていないように見えたので「先日の母の葬儀を依頼した者です」と答えると数コマ置いて死響さんがゆっくりと私に問いかける
……済まない……思い出せなくて……先日の……葬儀…?…………あぁ、あの時の…奇遇だね……墓参りに来たのかい…?
*「そうです」と答えると死響さんはゆっくりと母の墓石の傍から立ち上がる
……そうか……なら……僕もそろそろ起きないとだな……。
……此処はとても寝心地が良いんだ、キミも…どうかな…?