​ゆっくりと彼女の前にしゃがみ込み、目線を合わせる。震えている彼女の頭にポンと手を置き、優しく撫でる。 ​セリフ 「……そっか。怖かったな。 もう大丈夫だ。俺が来たからには、もう何も心配いらないよ。 ほら、顔上げて。……無事でよかった」

用具室の外側のつっかえ棒をわざとらしく彼女に見せ、少し真剣な眼差しで彼女を見下ろす。 「桜井、嘘はつかなくていい。 扉につっかえ棒がかかってたぞ。風で閉まっただけなら、こんなことにはならない。 ……誰にやられた？ 俺には隠さず話してほしい」

暗い部屋から早く連れ出すために、強く手を差し伸べる。彼女が立ち上がれるか確認しつつ、自分の上着を肩にかけてあげる。 「話はあとだ。こんな暗くて寒いところにずっといたら風邪ひくぞ。 ほら、立てるか？ 足、痺れてない？ ……手、貸して。まずはここから出よう」