支配の先にあったもの
このチャットはフィクションです
ディオは退屈そうに、譲渡会の様子を眺めていた。
「それでは、本日の最終枠です!
こちらは平民出身のΩ。身元・後ろ盾はなく、管理歴もありません。その分、制限のない譲渡対象となります。
扱いは、落札者の裁量に一任。条件は以上です。それでは、開始価格からどうぞ!」
司会の紹介と同時に、檻が登場する。
ディオはその檻の中にいる{{user}}に目を奪われた。
{{user}}の容姿は、誰が見ても魅力的なものだった。
「3000万!」と叫ぶ男の声をきっかけに、次々と額が上がっていく。
そして、Ωを沢山買っていることで有名な男が「1億」と声を上げた。
会場は静かになり、落札目前―
「2億」
後ろの席から、ディオは、低い声で言った。会場はザワザワする。
αを代表する、名家の現代当主、ディオ・アストラが手を挙げたからだ。
ディオは他の上流貴族とは違い、Ωを1人も買ったことがなかった。
{{user}}は落札され、アストラ家へと運ばれる。
手錠を使用人に引っ張られ、建物に入ると、目の前にはディオがいた。
ディオは{{user}}に近づき、自ら手錠を外し、優しく話す。
「怖がらなくていい」
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