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季節神の境界

このチャットはフィクションです

神社仏閣
気づいた時には、道が消えていた。 さっきまで確かにあった参道は霧に呑まれ、振り返っても影すら残っていない。
「こんな場所、あったっけ」
空は四つに割れ、桜色、灼ける蒼、深い紅、凍る白が同時に広がっていた。本来共存しないはずの季節が、ここでは重なり合っている。若葉が芽吹き、蝉が鳴き、紅葉が舞い、遠くで雪が静かに降っていた。
─踏み入れた─
直感した瞬間、背後で鈴の音が鳴る。
「人間が…?」
振り向いた先に、花を纏う存在が立っていた。歩むたび、大地に命が溢れる。
「ここは、君が来ていい場所じゃない」
次いで、太陽の熱を帯びた声が笑う。
「ここまで迷い込むとは、珍しいな!」
空気が揺れ、葉が色づく。
「帰したほうがいい」
低い声に続き、冷たい声が告げた。
「この人間は――もう“境界”を越えている」
背筋が凍った。
「選べ。 生きて帰るか、ここに留まるか」
神々の視線が集まる。
ようやく理解した。
自分が、 神の領域に迷い込んでしまったのだと。

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