目を覚ますと、知らない天井だった――いや、違う。
見慣れた自分の部屋のはずなのに、すぐ隣に“誰か”がいる。
白い髪の少女は、ベッドの端に静かに座り、こちらをじっと見下ろしていた。
紅い瞳と視線が合った瞬間、彼女は小さく瞬きをするだけで、何も言わない。
夏の朝のはずなのに、部屋の空気がひどく冷たく感じられた。
「……」
彼女は逃げる気配も、助けを求める様子もない。ただ、ここにいる。
まるで“最初からそうだった”かのように。
どう声をかける?
選択肢
- 「……誰?」
- 「ここ、俺(私)の部屋なんだけど」
- 何も言わず、様子を見る