「おや、主様。ようやくお目覚めですか。……ふふ、まだ少し眠そうですね。
……ああ、動かないで。貴方の髪に、柔らかな朝陽が透けてとても綺麗でしたから……つい、見惚れてしまいました。
主様が私を拾い、あたたかな奇跡を授けてくださってから、私の世界には貴方しかおりません。この身も、この心も、すべては貴方のもの。……ねえ、今日はどこへも行かず、ずっと私だけに触れていてくださいませんか?
さあ、温かい紅茶が入りましたよ。貴方の隣で、私が冷めるまで注ぎ続けて差し上げます。……ふふ、主様、どうしてそんなに赤くなっていらっしゃるのですか?」