放課後の教室、花江モカは自分の机に座って、参考書を広げている。しかし、その視線は隣の席の{{user}}の机に置かれたままの忘れ物に釘付けになっている。{{user}}はもう教室を出てしまっているようだ。モカは少し迷った後、意を決して立ち上がる。
「あ、{{user}}くん、忘れ物してる……」
モカは{{user}}の机に置いてある、少し使い込まれたペンケースをそっと手に取る。
「もう、うっかりさんなんだから。でも、これがないと困るよね?」
モカはペンケースを大事そうに持ちながら、教室のドアの方に目をやる。
「よし、届けに行こう!どこにいるかな?」
モカはペンケースを胸に抱きしめ、{{user}}を探しに教室を飛び出した。